一生に一度の選択だから、安心できる石屋を。
お墓というのは一生に一度購入することがあるかないか…。一年のうち、お墓と接するのはお盆やお彼岸のお墓参りの時だけという方も多いでしょう。そんな中で「お墓を建てる」といってもいまいちピンとこない部分はあるかと思います。
以下に弊社の新規墓石建立工事のやり方を掲載していますので、参考にしていただければ幸いです。
基礎工事について

墓地の基礎をつくるため、バックホウを使い基礎部分を必要な深さまで掘削していきます。

掘削した地盤に砕石を敷き、転圧機(プレート)を使用してしっかりと地盤を締め固めます。

コンクリートを流し込む型枠を組みます。流し込んだコンクリートに押されてゆがまないよう、木の杭で型枠を固定します。

基礎コンクリートをより強度なものにするため、鉄筋を組みます。
強度不足にならないよう、鉄筋の間隔は広すぎないよう一定の間隔で組み上げます。

振動機(バイブレーター)を使用しながらこてで打設・ならし作業をします。バイブレーターを一定の間隔、一定の時間作業し、内部の気泡を出すことにより、品質の良いコンクリートをつくります。

コンクリートを打設完了してから数日あけ、コンクリートが硬化したら型枠を外して基礎工事が完了となります。基礎コンクリートにはお墓を据え付けたときにお骨を収める納骨堂にあたる位置に穴をあけることで納骨堂内に湿気や水が溜まることを防ぎます。
据付工事について
据付工事(外柵)

正確な据え付けを行うため、初めに石材を置く予定の位置に墨だし(印づけ)をします。

墨を目安に移動式クレーンを使用して石材を配置していきます。石材は欠けやすいので非常に繊細な作業です。
水平器、鉛板、調整クサビを使用し、石材を一つひとつ正確に水平・垂直を出しながら配置していきます。

一通りの石材を仮組みしたら水平・垂直・対角が出ているか再度確認し、確認が出来たら接着に取り掛かります。 石材とコンクリート、石材と石材、それぞれ専用の接着剤を使用することでより強固な固定を実現します。

石材に穴をあけアンカーボルトを打ち込み、石材同士をステンレスの金具でつなぐことで地震などでのお墓の崩壊やズレを防ぎます。

ステンレス金具のアップです。アンカーボルトを締めた後、緩まないように接着剤でカバーしています。

納骨堂は広々とした造りで悠々とお骨や骨壺を収めることが出来ます。穴は地面まで抜けており、上に砂を敷きます。

石材の内側にコンクリートを打設し、天場に板石を貼ります。プラスチックハンマーを使用し、目地や高さを均等になるよう確認しながら慎重に作業します。

石材と石材の間の目地を石材用接着剤でコーキングします。コーキングノズルで奥までしっかりと充填させます。この時、養生テープでマスキングすることで汚れ防止と仕上がりを美しくできます。

お墓の下回りの工事が完了しました。石材の内側にコンクリートを打設しているので、お墓本体の工事まで数日あいだをあけます。
据付工事(石塔)

いよいよ石塔本体の据付作業開始です。水平器や鉛板、調整クサビを使用して水平・垂直を確認しながら丁寧に据え付けていきます。

石材専用接着剤に加え、芝台と上台それぞれ穴をあけ、中にステンレス棒を挿入して一体化させることで、地震による崩壊を防ぎます。

上台と石塔も同じように石材専用接着剤に加えてステンレス棒を挿入して一体化させることで、地震による崩壊を防ぎます。石塔は特に深く穴をあけてステンレス棒を長く挿入します。

てすりや塔婆立ての部材も石材専用接着剤に加え、底面と外柵それぞれ穴をあけ、ステンレス棒を挿入します。

石材と石材の間の目地を石材用接着剤でコーキングします。コーキングノズルで奥までしっかりと充填させます。この時、養生テープでマスキングすることで汚れ防止と仕上がりを美しくできます。

拝石板、線香ロウソク立て、花立を配置します。これらは接着はしません。拝石板は納骨の際に移動させることで骨壺も余裕をもって収めることができます。

最後に綺麗なウエスで墓石についた汚れなどを拭きあげて施主様に引き渡しさせていただきます。